衆議院議員選挙が終わりましたね。選挙と聞くと少し難しく感じてしまうかもしれませんが、今回は子どもと一緒に話しやすい切り口として、世界の選挙の違いや学校での選挙について書きました。学校の中での「学級委員」や「生徒会」などの選挙も、本物の選挙と似たところがたくさんあります。今回は、学校での選挙と国で行う選挙の違いや、世界のユニークな選挙について親子で一緒に考えてみましょう!
学校の選挙って何のためにあるの?
学校で行われる「学級委員」や「生徒会」の選挙、経験したことがある人も多いでしょう。子どもにとっては身近な選挙体験の一つですね。この選挙には次のような目的があります。
- みんなの代表を決める
クラスや学校の仲間の意見をまとめたり、意見を代表して伝えたりする「代表」を選ぶのが、学校の選挙の役割です。 - みんなで協力するための方法
学校の活動や行事をスムーズに進めるためには、クラス全体の意見をまとめる役割が必要です。選挙を通じて「みんなで協力する」大切さを学ぶことができます。
このように、学校の選挙はクラスの一員としての責任感を感じる良いきっかけでもあり、自分の意見を持ち、相手の意見を尊重する力を育てるためにも行われているんですね。
国の選挙って何が違う?
学校の選挙と国の選挙の大きな違いは、影響の範囲にあります。国の選挙では、リーダーが国全体の方向性を決めたり、みんなが安心して暮らせるようにするためのルールを作ったりします。
- 未来を決める役割
国の選挙では、私たちの生活がどうなるかを決める大切な機会です。リーダーが変わることで、新しい政策やルールができ、私たちの暮らしも変わる可能性があります。 - 自分の意見を表明するチャンス
選挙は、自分の思いを投票という形で伝える大切な方法です。「自分はこんな風にしてほしい」「こういう人がリーダーだといいな」という意見を表明できる場であり、自分の一票が未来に影響を与える一歩になります。
世界の選挙はこんなに違う!面白い選挙の例
国によって選挙のルールや方法はさまざまです。ここではいくつかのユニークな選挙の例を紹介します。
- フィリピン:フィンガーインクで証明する
フィリピンでは、投票を終えた指にインクをつけることで「投票済み」であることを証明します。このインクは簡単には消えないので、二重投票を防ぐことができます。 - スイス:国民投票で決める機会が多い
スイスでは、国民が重要な政策に直接投票する機会が多くあります。たとえば、新しい法律を作るかどうかも国民投票で決めることがあり、国民一人一人の意見が反映されやすい仕組みです。 - アメリカ:州によって投票方法が違う
アメリカでは、州ごとに投票方法が違います。紙の投票を使う州もあれば、電子投票を採用している州もあります。また、投票日も異なる場合があり、地域ごとの特色があるのが面白い点です。
選挙権の年齢と国ごとの違い
多くの国で選挙権の年齢は18歳ですが、日本も2016年から選挙権年齢が18歳に引き下げられました。選挙権年齢は「いつから大人としての意見を尊重するか」という考え方によって異なるため、国によって違うところが興味深いですね。
国名 | 選挙権年齢 | 主な選挙制度の特徴 |
---|---|---|
日本 | 18歳 | 国会議員(衆議院・参議院)の選挙は小選挙区比例代表並立制を採用。18歳からの選挙権が2016年に導入された。 |
アメリカ | 18歳 | 州ごとに投票方法が異なる。大統領選挙は間接選挙で、選挙人団制度が採用されている。 |
イギリス | 18歳 | 議会制民主主義で、下院議員選挙は小選挙区制。国王は象徴的存在で、政治的な実権は持たない。 |
フランス | 18歳 | 大統領選挙は直接選挙。大統領と国会議員の両方が選ばれるが、大統領の権限が強い「半大統領制」を採用。 |
ドイツ | 18歳 | 連邦議会選挙は小選挙区比例代表制。大統領は間接選挙で選出され、首相が実際の政治的リーダー。 |
韓国 | 18歳 | 大統領は直接選挙で選ばれる。国会議員は小選挙区制と比例代表制の混合制度。 |
オーストラリア | 18歳 | 連邦議会選挙で小選挙区制と比例代表制を採用。投票は義務であり、投票しないと罰金が科せられる。 |
スイス | 18歳 | 多くの政策が国民投票で決まる。州ごとに異なる選挙制度を持ち、民主主義が非常に強く根付いている。 |
こうして見ると、選挙権年齢は同じでも、選挙のルールや方法が違うことがわかります。日本でも18歳に引き下げられたばかりですが、多くの国が18歳から選挙に参加できるようになっています。選挙を通じて、みんなの意見がどんなふうに反映されるのか、ぜひ親子で話し合ってみてくださいね。
まとめ
選挙は、学校でも経験できるけれど、国や地域によっても仕組みや方法がさまざまです。親子で選挙の仕組みや意味について話し合うことで、将来子どもたちが社会に参加するための大切な考え方を育てることができるかもしれません。選挙を通じて、みんながどんな暮らしや未来を望んでいるのかを考えるきっかけにしてみてくださいね。
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